こんにちは。
群馬県高崎市でめっき事業を手掛けるネオプレテックス株式会社です。
めっき技術は、金属製品の表面に別の金属膜を形成することで、製品の機能性や外観を向上させる表面処理技術です。
電気めっきや無電解めっきさらには特殊なめっき技術まで多様な手法が存在します。
本記事では、代表的なめっき技術の特徴や用途を詳しく解説し、用途に応じた最適な技術選定のポイントをご紹介します。
目次
電気めっきは、電気エネルギーを利用して金属イオンを還元し、基材表面に金属膜を析出させる技術です。産業界で最も広く利用されているめっき方法の一つです。
電気めっきでは、めっき液を満たした電解槽内に陽極(めっき供給源)と陰極(被めっき物)を配置します。
直流電流を流すと、陽極の金属が溶解してイオン化し、陰極表面で還元されて金属膜として析出します。電流密度や電圧、めっき時間を調整することで、膜厚や仕上がり品質をコントロールできます。
電気めっきは、亜鉛めっき(電気亜鉛めっき)、ニッケルめっき、クロムめっきなど多様な金属に対応可能です。
亜鉛めっきは鉄鋼製品の防錆に、クロムめっきは高い硬度と耐摩耗性を要する自動車部品に、ニッケルめっきは耐食性と装飾性を兼ね備えた電子部品や装飾品に広く利用されます。
無電解めっきは、外部電源を使わずに化学反応で金属膜を形成する技術です。
複雑形状や非導電性材料へのめっきが可能という大きなメリットがあります。
還元剤を含むめっき液中で金属イオンを化学的に還元し、基材表面に金属を析出させます。
ニッケル‑リン系やニッケル‑ホウ素系が代表的で、均一な膜厚と優れた耐食性を発揮します。
自己触媒反応により、一度めっきが始まると連続的に反応が進行します。
プリント基板のスルーホールめっきや半導体パッケージの下地めっき、さらに複雑な形状の精密部品や非導電性プラスチック・セラミックスへのめっきにも使用され、ハイブリッド材料の製造に貢献しています。
めっき技術は上記以外にも多彩な方法が存在します。
亜鉛めっきは鉄鋼製品の防錆に最も一般的に用いられ、電気亜鉛めっきと溶融亜鉛めっきがあります。
亜鉛フレークめっきは、亜鉛粉末含有のコーティング剤を塗布後、熱処理で固着させる技術で、高耐食性と環境配慮を両立します。
装飾めっきは美観向上が主目的です。
ニッケルめっきは下地めっきとしても重要で、クロムめっきの前処理として施工されることが多いです。クロムめっきは高い光沢と耐久性を持ち、自動車のエンブレムや家具金具などに使用されます。
磁性めっきはコバルトやニッケル合金を用い、磁気記録媒体や磁気部品を製造します。
半導体めっきは金やパラジウムなどの貴金属を使用し、電子部品の接続信頼性を確保します。
めっき技術を選定する際は、以下の要素を総合的に判断します。
電気めっきは量産に適し比較的安価ですが、設備投資が必要です。
無電解めっきは初期コストが高いものの、複雑形状への対応力があります。
電気めっきは膜厚制御と均一性に優れ、無電解めっきは複雑形状でも均一な膜形成が可能です。
環境配慮型技術として、亜鉛フレークめっきや特定の無電解めっき処方が注目されています。
防食には亜鉛めっき、装飾にはクロムめっき、電子部品には無電解ニッケルめっきが一般的に適しています。
めっき技術は、製品用途・要求性能・コスト・環境負荷など多角的な視点で選定する必要があります。
量産防食には電気亜鉛めっき、高精度電子部品には無電解めっき、装飾品にはクロムめっきなど、各技術の特徴を理解した上で組み合わせによる高度機能化も検討しましょう。
ネオプレテックス株式会社は、長年培ってきた技術と経験をもとに、高品質なめっき加工を提供しています。
お客様のご要望に合わせた最適な加工方法をご提案し、丁寧な施工で満足のいく仕上がりを実現します。
めっきについて詳しく知りたい方、加工を依頼したい方は、ぜひネオプレテックス株式会社にご相談ください。