ネオプレテックス株式会社
コラム
COLUMN
2024.07.30

めっき処理とは!?目的と種類を詳しく解説

こんにちは。

群馬県高崎市でめっき事業を手掛けるネオプレテックス株式会社です。

今回は「めっき処理の目的と種類」について解説いたします。

めっき処理は、金属表面に薄膜を形成することで、耐食性や装飾性を向上させる重要な技術です。

本記事では、めっき処理の基本から目的、種類、工程、そして他の表面処理との違いについて詳しく解説します。

めっき処理とは?

めっき処理は、金属表面に他の金属の薄膜を付着させる技術です。

これにより、基材の耐食性、耐摩耗性、電気伝導性、装飾性が向上します。

めっきは、電気めっき、無電解めっき、化学めっきなど、さまざまな方法で行われます。

めっきの目的と種類の解説

めっきの主な目的は、基材の保護と装飾です。

以下では、防食に関するめっきと装飾効果を持つめっきについて詳しく説明します。

防食に関するめっき

防食目的のめっきは、金属表面を腐食から守るために行われます。

亜鉛めっきやクロムめっきが代表的で、特に自動車部品や建築材料に広く利用されています。

装飾効果を持つめっき

装飾目的のめっきは、製品の見た目を美しくするために行われます。

金めっきや銀めっきが代表的で、ジュエリーや高級装飾品に使用されます。

めっき処理の工程

めっき処理は、以下のステップで行われます。

(1)前処理:金属表面の洗浄と脱脂

(2)めっき:金属溶液を使用して金属表面に薄膜を形成

(3)後処理:めっき後の洗浄と乾燥

金属を用いためっき

めっきにはさまざまな金属が使用され、それぞれに特性と利点があります。

以下では、代表的な金属めっきについて説明します。

クロムめっきの特性

クロムめっきは、耐食性と耐摩耗性に優れています。

自動車部品や工具に広く利用され、光沢のある美しい仕上がりが特徴です。

ニッケルめっきの特徴

ニッケルめっきは、耐食性、耐摩耗性、装飾性に優れています。

電子機器や装飾品に広く利用され、均一な膜厚を得ることができます。

銅めっきの特徴と利点

銅めっきは、優れた電気伝導性を持ち、電子機器や配線に最適です。

また、装飾品としても美しい光沢が評価されています。

めっきと他の表面処理の違い

めっきは他の表面処理方法と比較して、特定の利点と欠点があります。

以下では、アルマイトや塗装との違いについて説明します。

めっきとアルマイトの違いについて

アルマイトは、アルミニウムの表面に酸化皮膜を形成する方法です。

耐食性に優れていますが、電気伝導性は低いです。

一方、めっきは電気伝導性に優れ、さまざまな金属に適用可能です。

めっきと塗装の違いを解説

塗装は、金属表面に塗料を塗布する方法です。

装飾性に優れていますが、耐摩耗性はめっきに劣ります。

めっきは、耐摩耗性と耐食性に優れ、長期間の保護が可能です。

めっきのメリットとデメリット

めっきには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。

以下では、めっきのメリットとデメリットについて詳しく説明します。

めっきのメリットについて

めっきの主なメリットは以下の通りです。

(1)耐食性:錆びにくく、長期間使用可能。

(2)耐摩耗性:摩耗に強く、部品の寿命を延ばす。

(3)装飾性:美しい光沢を持ち、装飾品としても利用可能。

めっきのデメリットと課題

一方で、めっきには以下のようなデメリットもあります。

(1)コスト:めっき工程が複雑でコストが高い。

(2)環境負荷:めっき工程で使用される化学物質が環境に影響を与える可能性がある。

(3)膜厚の均一性:複雑な形状の部品に対して均一な膜厚を得るのが難しい。

まとめ

めっき処理は、金属表面に薄膜を形成することで、耐食性や装飾性を向上させる重要な技術です。

防食や装飾目的で使用されるめっきにはさまざまな種類があり、それぞれに特性と利点があります。

用途に応じて適切なめっき技術を選ぶことが重要です。

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ネオプレテックス株式会社は、長年培ってきた技術と経験をもとに、高品質なめっき加工を提供しています。

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投稿者プロフィール

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ネオプレテックス株式会社
群馬県高崎市にある老舗のめっき会社。クロムめっき、ニッケルめっき、銅めっきなどを手掛ける。
大型の層を配備しており、長尺物などに対応可能。