装飾クロムは色調(色味・ツヤ)と外観品質(ムラ・ピンホール・均一感)が命です。初心者でも失敗しないよう、色の決め方・図面の書き方・検査のポイントをやさしく整理しました。
目次
| 要素 | 役割 | ポイント |
|---|---|---|
| 下地ニッケル(Ni) | 色味・ツヤの土台 | 半光沢Niで落ち着いた反射、光沢Niで鏡面感。下地外観=最終外観に直結。 |
| クロム層(Cr) | 最終の色合い・耐候 | 三価はややグレー系、六価は青みの銀色系(一般的傾向)。浴・条件で微調整。 |
| 研磨・前処理 | 鏡面度 | 研磨不足は曇り・スジの原因。番手の上げ方とバフの当て方で差が出る。 |
| 形状 | 見え方の均一性 | 角・エッジは過厚や焼けに注意。軽い面取りRと治具設計で均一感UP。 |
(例)
仕上げ:装飾Ni/Cr(半光沢Ni+光沢Ni+Cr)/色味=基準見本No.○○に合わせる。
見せ面:写真で指定(ここを最優先)。治具痕は非見せ面。
外観基準:見せ面:ピンホール/ムラなし、鏡面等級○。
膜厚:代表測定点A,B,Cにて Ni t=○μm以上、Cr t=○μm以上(エッジ±××mm除外)。
試験(必要に応じ):外観、膜厚(XRF)、CASS ○h 点食なし。
| 症状 | 主因の例 | 対策 |
|---|---|---|
| 色ムラ・曇り | 下地研磨不足、浴条件ばらつき | 研磨手順の見直し、浴管理の安定化、基準見本で見た目合意 |
| ピンホール・スジ | 前処理の残渣、微粒子混入 | 洗浄強化、フィルタ循環、活性炭処理(必要時) |
| 角の焼け・過厚 | 電流集中 | 面取りR、補助電極、治具位置の最適化 |
| 内面が暗い | 回り込み不足 | 姿勢変更、補助電極、排液穴の追加 |
Q. 三価クロムでも鏡面の明るい銀色にできますか?
下地Niの鏡面度と浴のチューニングで可能です。見本で色味を合わせてください。
Q. 色差の合否はどう決める?
実物の基準見本と目視等級、可能なら色差計(ΔE)を補助的に使用します。
Q. 指紋が目立つのが気になる。
半光沢仕上げを選ぶと目立ちにくくなります。定期的な拭き上げと保護剤で改善。
最終更新:2025年11月28日(日本時間)。本記事は本記事時点の公知情報に基づいています。
