ニッケルめっきは見た目が美しく、サビにも強い表面仕上げです。ただし「下地処理(前処理)」が不十分だと、短期間で剥がれたりシミが出たりします。この記事は個人や小規模事業の方が発注前に「これだけ確認すればOK」というポイントをわかりやすくまとめました。
目次
めっきの前に、油や汚れをしっかり落とし、表面をめっきが密着しやすい状態に整える工程のことです。これが甘いと、どんな高級浴でめっきしても長持ちしません。
| 起きがちなトラブル | 主な原因 | 防ぎ方(発注前に伝える) |
|---|---|---|
| 早期の剥がれ | 下地洗浄不足/素材に合わない前処理 | 「屋外で使う・汗や油が多い環境」など用途を共有。素材名(鉄・SUS304など)も伝える |
| 点状のシミ・ピンホール | 表面の微細な汚れ/過度な酸処理 | 見た目重視か、耐久重視かを優先順位で伝える(仕上がりとコストのバランスが取りやすい) |
| 色ムラ・ツヤ不足 | 厚み不足/条件不一致 | 「鏡面寄りのツヤ」「ややマット希望」など仕上がりのイメージを写真や現物で共有 |
Q. ステンレスにもニッケルめっきは必要?
見た目や機能(はんだ付け性、導電性)を狙って採用します。ステンレスは密着しにくいので、素材に合った下地処理をお願いしてください。
Q. 厚みはどれくらい?
用途により異なります。装飾中心なら薄め、耐久重視なら厚めが一般的です。「どれくらい長持ちさせたいか」を伝えると提案が具体的になります。
Q. 屋外でも大丈夫?
ニッケルは耐食性に優れますが、海沿い・薬品がかかる環境では追加対策(トップコート等)を相談しましょう。
最終更新:2025年11月4日(日本時間)。仕様や推奨は更新される場合があります。最新情報は加工会社へご確認ください。
